どこからが浮気?法律上の浮気の定義とその証拠の掴み方
浮気の定義は、人によって考え方や受け止め方が異なるものです。
男女や人によって考え方は全く違うため、どこから浮気と考えるかも人によってさまざまでしょう。
異性と2人で会う、食事をするだけでも浮気と考える人もいるのではないでしょうか。しかし、法律上の浮気の定義はしっかりと決まっています。
浮気を知ってから今後の対応をどうしていくか考えるためにも、「法律上の浮気の定義」を知ることが大切です。
今回は、男女別の浮気の定義の考え方や、法律上の浮気の定義、そして、浮気の証拠の掴み方について解説します。
目次
どこからが浮気?男女別のボーダーライン
男女という性別の違いによって、それぞれ考える浮気のボーダーラインも異なります。
しかし、浮気の定義の考え方はどうであっても、パートナーが他の異性との肉体関係が発覚した場合には完全に「浮気」であるとして、男女共に許せないと考える方が大半のようです。
ここからは、男女別の「浮気の定義」について詳しく見ていきましょう。
男性にとっての浮気の定義
男性にとっての浮気の定義は、女性よりも緩めに設定されていることが多いです。
そのため、異性と気軽に食事や遊びに行ってしまい、パートナーに知られた時に浮気と判断されてトラブルに発展することもあるでしょう。
また、浮気をしていると自分でわかっていても、パートナーにバレなければ何をしても大丈夫、遊びだから・本気で好きな訳ではないからという考え方で、浮気に罪悪感を持たない方も多いようです。
したがって、男性が相手に感じる浮気の基準も緩く設定されています。
自分と同じように、「バレなければ浮気していないのと同じ」と考え、パートナーが異性と食事に行ったり遊びに行くのも平気と思う方もいるでしょう。
しかし、遊びに行く予定が夜遅かったり、泊まりとなると嫌だと感じる方ももちろんいます。誰と遊びに行くか、どういった関係の人かなど、やましい思いがない場合ははっきりとパートナーに説明しておくといいでしょう。
男性の場合は、パートナーの浮気が発覚した時にはすぐに離婚やカップル解消を選択することが多いようです。
女性にとっての浮気の定義
女性にとっての浮気の定義は、男性よりも厳しめに設定されていることが多い傾向にあります。パートナーが異性と一緒に遊びに行くのはもちろん、食事に行くだけでも不満に感じる方は多いです。
女性は、ちょっとしたボディタッチなどのスキンシップはもちろんのこと、パートナーが自分以外と精神的つながりを持っていることに大きな嫌悪感を感じます。肉体関係がなくても、親密なラインやメールのやりとりをしているだけで「浮気」と感じる方もいるでしょう。
しかし、「一緒に食事に行ったから」「ラインのやり取りをしているから浮気!」と考える女性ばかりではありません。仕事の付き合いや昔からの友人など、相手との関係性が大きく影響します。
男性にとっての浮気の定義でも言及しましたが、やましい思いがない場合は、前もってパートナーに説明しておきましょう。隠れて会っているのがバレてしまった場合は、どんな関係性でも「怪しい!」「浮気では」と感じる女性が多いです。
女性は、自分が浮気をする場合も後ろめたい気持ちを抱く人が多く、浮気経験者は割合的に見ても男性よりも低くなっています。
男女共に、なんでも正直に話すこと、相手が嫌だと思うことをしっかりと認識しておくことが、パートナーとの関係を円満に続ける秘訣でしょう。
法律上の浮気の定義とは?
結婚前のカップルの場合は自由恋愛が基本で、自分の意見はそれぞれの定義で通すことができます。
しかし、恋人から婚姻関係を結び夫婦になった場合は別です。結婚生活を平和に続けるためには、夫婦としてそれぞれの義務を果たさなければなりません。
夫婦の場合、パートナーの浮気が発覚した時に重要なのが「法律上の浮気の定義」です。
ここからは、「法律上の浮気の定義」について詳しく解説していきます。
配偶者以外の異性との不貞行為
法律上の浮気の定義ははっきりと定められており、それは「配偶者以外の異性と肉体関係を持つこと」です。
結婚をしている場合は、定められているルールを守り夫婦関係を続けていかなくてはなりません。不貞行為が確認された場合は「法に反する行為」となり、配偶者は慰謝料を請求することができます。
キスをしたり手をつなぐなどのボディタッチがあっても、不貞行為がない場合は慰謝料を請求することができないのです。
恋人・カップルの浮気は法律違反にならない
道徳上では浮気行為は非難されることですが、婚姻関係を結んでいない場合は、法的な違反にはなりません。いくら長く付き合っていても、浮気をしたからといって慰謝料請求の支払い義務はないのです。
しかし、法的に慰謝料の請求ができるケースもあります。
- 婚約をしていて結婚準備がすでに進んでいる
- 内縁関係である、事実婚をしている
以上のように、結婚をするほんの一歩手前の段階である場合や、婚姻届けを正式に出してはいないものの、内縁関係にある場合は慰謝料請求が認められることがあります。
誓約書があれば違約金を請求できる可能性がある
カップルの片方が浮気をしても、婚姻関係でない場合は基本的に慰謝料請求義務はありません。しかし、カップルの間で「浮気をしない」「浮気をした場合は慰謝料を払う」といった誓約書を作ってある場合は、その約束を破ったと証明でき違約金を請求できる可能性があります。
こういった約束は書面化することが大切です。しっかりと書面化しておくことで約束をうやむやにすることが出来なくなりますし、浮気の抑止力にもなるでしょう。
不安な方は話し合いのうえで誓約書を作成しておくと、もしもの時に役立つかもしれません。
法律上の浮気の定義に当てはまるか曖昧なケース
確実に浮気とは認められなかったり、浮気と認められるか曖昧なケースもあります。
これまで解説してきた通り、キスをしたり胸に触れたとしても、それは法的には不貞行為とは認められません。
しかし、法律上の浮気の定義に当てはまるかわかりにくい、曖昧なケースも多くあるでしょう。ここからは、法律上の浮気の定義に当てはまるか曖昧なケースについてご紹介します。
- 同性との浮気は不貞行為になる?
- 肉体関係が無い親密な関係は浮気と認められる?
- 風俗サービス店に行ったことは不貞行為になる?
一つずつ、詳しく見ていきましょう。
同性との浮気は不貞行為になる?
浮気相手が同性だった場合は、法的には不貞行為と認められません。
社会において性的マイノリティが当たり前の存在となった近年、恋愛感情を持つのは異性だけとは限らなくなりました。
しかし、現在の法律では「自由な個々の意思により配偶者以外の人と性的な関係を結ぶのが不貞行為」であり、その対象は「異性」です。
同性同士の浮気では不貞行為には当てはまりませんが、精神的苦痛により離婚が認められたケースもあります。
肉体関係が無い親密な関係は浮気と認められる?
不貞行為がなければ、法的な浮気の定義に当てはまらず、慰謝料請求は基本的にできません。
自分の配偶者に、お互いに想い合っている相手がいるとわかったときの精神的苦痛はとても大きなものです。しかし、いくらお互いに熱い恋愛感情を抱いていたとしても、肉体関係がない浮気は、法律上では浮気とは認められないのです。
ただし、肉体関係がなくてもデートやキスを繰り返し行うなどの一般的に婚姻関係を破たんさせるような行為を行った場合は、社会的に許されない親密な交際をしたとして、慰謝料請求ができるケースもあります。
風俗サービス店に行ったことは不貞行為になる?
法律上、離婚原因となるのは不貞行為があることですが、性的関係のある風俗通いは不貞行為になるのか疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
一度や二度の風俗利用を不貞行為とするのは難しいですが、
- 長期にわたり頻繁に風俗通いをする
- 風俗店の店舗内だけではなくその他の場所でも性的関係を持った
このような場合は不貞行為になることがあります。こうした行動は婚姻関係にある相手との平和な関係を、風俗店での営業を超えた行為で害してしまうためです。
高い頻度の風俗通いは慰謝料の請求をすることができ、店外で関係を持っている場合は通常の浮気と同じように風俗嬢に対しても慰謝料請求をすることが可能となっています。
法律で定義されている「浮気」を裏付ける証拠とは
浮気は法律でもしっかりと定義されており、その裏付けとなる証拠を把握しておくと、裁判や慰謝料請求の際に有利でしょう。
これまでも言及してきた通り、不貞行為とは肉体関係を持っていることが重要です。
つまり、裁判で勝つため・慰謝料請求を行うためには肉体関係を持っていることがはっきりとわかる証拠を掴まなくてはならないのです。
それは以下の3つのような、強い証拠です。
- ラブホテルに出入りする様子の写真
- 肉体関係がはっきりとわかるやりとりの履歴
- 宿泊施設の領収書など
一つずつ、詳しく解説していきます。
1.ラブホテルに出入りする様子の写真
ラブホテルに出入りする様子の写真や映像は、相手と性的な関係があることがわかるため、最も効果を発揮する不貞行為の証拠です。
浮気の証拠として高い能力を持つのは連続性のある写真や、撮影日や時間が記録されているものです。ラブホテルに入った時間、出た時間がわかるとなお良いでしょう。
時間が記録されていないと「ふざけて入ってすぐに出た」などと言い逃れられてしまう可能性もあります。
2.肉体関係がはっきりとわかるやりとりの履歴
不貞行為となる肉体関係がはっきりとわかるやりとりの履歴も、法律で定義されている「浮気」を裏付ける証拠になります。会話を録音した音声データやメールでのやり取り、LINEの履歴などもそうです。
通話履歴やメールの場合は、
- 二人の間で行われた性的な行為について具体的に発言している
- やり取りが複数回あり、明確な日時の記録がある
以上のような点が証拠としての強さになります。
3.宿泊施設の領収書など
ラブホテルなどの宿泊施設を利用した事がわかる領収書も、浮気を証明できる証拠となります。
ただし、領収書だけしか証拠が無い、というケースではやや弱いです。領収書には誰と一緒にホテルを利用したかまでは明確に記載されていないためです。
2.で紹介したメールのやりとり等と合わせることができれば、強い証拠となるでしょう。
例えば、「一昨日の夜は最高だったね、また泊まりたいね」といった発言の履歴と、ゴミ箱から発見したホテルの領収書の日付が一致すれば、二人で一緒に過ごしていたことが証明できるというわけです。
特に、ラブホテルの場合は性行為をするという目的が明確な宿泊施設のため、さらに強い証拠となります。
浮気の証拠を確実に掴む方法
パートナーの浮気を疑っている場合、まずは自分で浮気調査をすることもあるでしょう。
身の回りの小さなことを気にしてみると、意外と簡単に証拠を手に入れることもできるかもしれません。
ここでは、浮気の証拠を確実に掴むための方法についてご紹介します。
まずは身の回りで証拠集め
浮気の証拠を掴むためにまず始めるべきなのが、身の回りという近場からの証拠集めです。日常的に使用している携帯電話にはプライベートの内容が履歴としてたくさん残っているため、携帯電話やパソコンなどの履歴から浮気を見破る方法もあります。
その他には、ゴミ箱の中身をチェックする、クレジットカードの利用履歴を確認する、ドライブレコーダーやカーナビの記録を確認する、といったこともできるでしょう。
クレジットカードの利用履歴は、利用明細を見ると宿泊施設利用歴や利用したレストランなどのデートスポットがわかりますし、車を調べると知らない履歴がカーナビに残されている、シートの角度も違うなど浮気を匂わせる証拠が残っている場合もあります。
ただし、自力で行う浮気調査は配偶者にバレてしまった際のリスクが大きいため、大胆な行動はあまりおすすめできません。
探偵に浮気調査を依頼
プロの探偵に浮気調査を依頼すれば、確実に目的を達成するために段取りよく調査を進めることができます。
素人の浮気調査とは異なり、慰謝料請求や離婚に有利になる確実な証拠を掴み、レベルの高い調査をするのが探偵です。
浮気調査では証拠として写真が重要になるため、対象者を尾行します。尾行をするだけではなく、ここぞというタイミングで写真撮影も行うテクニックはプロでないと難しいでしょう。
もし素人がこうした行動に出ると、法律違反になってしまうこともあります。婚姻関係にある場合は違法となる可能性は低いですが、婚姻関係のない恋人だったり、友人が協力して尾行するといった場合だとストーカー禁止法違反に該当することがあるため、注意が必要です。
また、夫婦間でもプライバシーは保護されるため、勝手に相手にGPSをつける行為はプライバシーの侵害、携帯の中身を勝手に見る行為は不正アクセス禁止法違反など、法律違反行為になってしまうこともあります。
こういった面でも、プロの探偵になら安心して依頼できるでしょう。
浮気調査なら「ARC探偵事務所」へ
上記で述べたように、浮気調査にはリスクもあります。自分で浮気を調べる場合は、なかなか証拠が掴めず長期化してしまったり、その間にストレスも溜まり、余計に関係や状況が悪化してしまうこともあるでしょう。
そこでおすすめしたいのが、「ARC探偵事務所」への浮気調査依頼です。
「ARC探偵事務所」は優れた調査能力を持った調査官が在籍しており、裁判や調停で有効な証拠集めと報告書作成を行います。
浮気の定義に当てはまるのか曖昧なケースや、予算が限られている場合でも最適なプランをご紹介しますので、お気軽にご相談ください。
ARC探偵事務所ではご依頼主の問題、お悩みの解決を一番に考え、調査いたします。
まとめ
今回は浮気の定義について詳しくご紹介しました。
男女別で考える浮気の定義の違いや、法律上での浮気の定義などがはっきりわかったのではないでしょうか。
一体どこからが浮気なのか、人によってその定義はさまざまなので、個人間で定義を定めるのは難しい問題です。しかし、法律上では浮気と認められる定義がはっきりと決まっており、証拠の掴み方を知ることで裁判や慰謝料請求の際に有利となります。
証拠集めは自分でもできることがありますが、効率的で確実なのは探偵への依頼でしょう。配偶者の浮気を疑っている、浮気をされているけど証拠が掴めない……と悩んでいる方は、ぜひ「ARC探偵事務所」にご相談ください。
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