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夫はマザコン?マザコン男性の特徴とマザコン親子の対処法。

夫はマザコン?マザコン男性の特徴とマザコン親子の対処法

夫が家庭よりも母親を優先させたり、夫婦の事に関してもなんでも「お母さんにきいてみる」と言い常に母親を優先しているのならば、もしかしたらそれは『マザコン』だからかもしれません。

では、マザコン男性によく見られる特徴や、マザコン夫や義母との関係に疲れてしまった時の対処法について紹介していきましょう。

 

マザコンと母親思いは違う

まず、マザコンとはマザーコンプレックスの略称のことで、母親のことを第一に考えて判断・行動するような人のことをいいますが、医学的根拠や科学的根拠は特にないとされています。また、国際的に意味合いが異なっており、様々な使われ方をしていて日本においては「大人になっても母親に強い愛着を持ったり、執着するような人」を指し、侮辱的な意味合いがある使われ方をしています。

男性の中でも親思いで母親に対して優しい男性もいます。母親思いの男性とマザコンはどのように違うのかは自立しているかどうかにあります。「マザコン男性」は、自分の考えより母親の意見を優先しがちです。自立ができていないため、何をするにも母親にお伺いを立てます。一方で、「母親思いの男性」は自分のことは自分の意志で判断することができ、母親の意見を必要とはしません。

 マザコン夫の特長7選

あらゆる面で母親と比較する

自分の母親が理想の女性なので、どのような状況でも母親と妻を比較したような話し方をします。たとえば妻が食事を用意しても「お母さんの料理の方が美味しい」とか「お母さんだったらもっと手際よくできる」など、自分の母親を褒めるような言い方をします。

比較するのは料理だけではなく、生活、容姿、学歴、育児の方法など、ありとあらゆることを母親と比較してくる特徴があります。

何でも母親に連絡する

ある程度の年齢になれば、母親との連絡は億劫になるものですが、まるで子供のように家族や夫婦の事までもなんでも母親に話そうとします。なかには毎日のようにメールをLINEやメールを送ったり電話をして連絡を取り合う男性もいます。

何でも話すので、妻の小さな失敗なども伝わり、後々義母から小言を言われる事もあるでしょう。

母親に判断を委ねる

自立できていないマザコン夫は何かあればすぐ母親に連絡し意見を求めます。それまで決っていた事も、母親が「ダメだ」と言えばそれに従います。

夫婦の問題・子供の教育・家の購入など人生において非常に重要な事も母親に決めてもらおうとし、夫婦間で決まったことでさえも母親から違う意見が出てくればそれに従うように妻にも強要してくるのです。

 自分で決められない。周囲の意見に流されやすい

幼いころからいつも母親に意見を聞いて育ってきたため、自分の意思があまりありません。いつも悩んでしまいなかなか決める事ができなかったり、周りの意見に流されやすい男性は、マザコンを疑ってもいいかもしれません。

母親との距離感が近い

母親と仲が良い事にも限度があります。なかにはまるで恋人のようにスキンシップを取る人もいます。

いい齢をした親子がベタベタしている姿を見れば、不快な思いをする事でしょう。

 生活能力が低い

幼いころからから何でも母親がしてくれていたため、料理をしたことがない、洗濯機の使い方が分からない、掃除機のかけ方が分からない……といったように大人になっても自分の事も自分でできない人がいます。

様々な面で管理を任せている人が多く給料の管理も任せるような人もいます。

 妻や子供よりも母親を優先する

自分を産んで育ててくれた母親のことを大切にすることは普通のことですが、度が過ぎる場合もあります。

子供の運動会よりも母親とのささいな用事を優先させる、妻が体調不良で寝込んでいても母親と旅行に行くなど、父親や夫としての自覚があまりないという特徴が見られます。

夫がマザコンになった原因

夫がそのような“マザコン”になってしまった原因は、幼いころからの母親との関係性にあると考えられます。具体的にどのような関係性でそうなってしまったのでしょうか。

母親からの愛情不足

母親が厳しすぎてちょっと良いことをしたくらいでは全く褒めてもらえない、母親がスマホばかりいじっていてあまり子供と会話をしない、いい子にしないと愛されない・自分が

愛されていないと感じてしまうケースでは子供はお母さんの愛情求め、大人になっても母親への依存度が高くなることがあります。

母親が厳しく、常に母親の機嫌を取るような生活をしていた場合、大人になっても母親の機嫌を取ることを最優先にしてしまう人もいるのです。

母親による過保護・過干渉

母親が子どもに愛情を注ぐことは当然のことですが、過度な愛情を注がれて育った場合は子供の自立を阻害してしまいます。

子どもが可愛いからといって、いつも母親が何でもやってあげれば子供は母親にやってもらうという習慣が身についてしまいます。本来子供が自分でやれることまで母親が先回りしやってしまうと、子どもの自立に必要な勉強の機会も失われてしまうのです。

母親の愛情のかけかたによっても息子はマザコン男性になってしまいます。

家庭内で頼れる人が母親しかいない

母親がとても頼りになる性格をしている場合や、家庭内の決定権を母親が持っているような過程で育った場合に息子がマザコンになる可能性があります。

母親が頼れる性格をしていると、どんな時も母親の判断に従っていれば安心だと思い込み、母親に自分の重要な事柄の判断を委ねるようになるのです

また、母親が決定権を持っていたということは、母親の決定に従わなければならなかったということであり、大人になってからも子どもの時の家庭環境から、息子は「母親に決めてもらおう」と考えるようになります。

マザコンの夫に強いストレスを感じる場合

マザコンである夫にストレスを感じ悩まされている場合はどのように対処したらいいのでしょう。

マザコンであることを割り切り義母との関係構築に努める

夫がマザコンの自覚もなく改善する気持ちもないような場合は妻が割り切って義母や夫との関係構築に努めるという方法もあります。

夫はマザコンなのだから母親を優先するのは当然で、お母さんと比較されるのも当然だと割り切ってしまえば諦めもつくかもしれません。

夫がお母さんの言葉には何でも耳を貸すことを利用し、義母と仲良くなることで間を取り持ってもらうという対処法もあります。

 

離婚を検討する

夫がマザコン男性の場合、多くの女性にとって結婚生活はとても辛いものになるでしょう。

 

  • 日常のすべてに母親が付いてくる
  • 家庭内の事を全て母親に話し、それにより義母も過干渉してくる
  • 妻をパートナーだと考えず支配しようとする
  • 母親の肩ばかりもち、妻の事は侮辱する
  • 妻の体調が悪いなどの事情があっても母親が最優先
  • 母親のことで何かいうと暴力をふるったり無視したりする   など

 

どんなに話し合いをしても改善される気配もなく、夫と一緒に生活をすることが苦痛となっているならば離婚することも対処法の一つです。

暴力や人格否定、侮辱など、どんなに母親に愛情を持っていてもやっていい事と悪い事があります。それさえ判断がつかず上記のような行動をされ苦痛を受けているのであれば、結婚生活に見切りをつけることで対処してもいいかもしれません。

 

 マザコン夫と離婚手続きを行う際の注意点

もしマザコン夫と離婚する場合、どのような手続きをすればいいのでしょうか。

離婚には協議離婚、調停離婚、裁判離婚などの方法がありますが、マザコン夫との離婚の場合、母親が離婚問題に口出しすることもあるため注意が必要です。

 

協議離婚や調停離婚で離婚する場合には双方の合意が必要である

夫婦双方が離婚に合意すれば、話し合いと離婚届の提出だけで離婚可能です。夫婦間で離婚の可否や約束(親権・慰謝料・養育費など)を話し合って決める離婚方法を協議離婚といいます。

夫婦の片方が反対していると協議による離婚はできません。協議離婚できない場合は裁判所を利用した調停離婚や裁判離婚になります。

夫婦で話しても離婚が合意できない場合、裁判でと考えるかもしれませんが、離婚の場合は調停前置主義というルールにより裁判の前にまず離婚調停をしなければならないと定められています。

調停離婚とは、家庭裁判所の調停手続きを利用した離婚方法で、話し合いと合意によって離婚の可否や約束を決めていきます。調停委員が仲介してくれます。

夫婦話し合いの協議による離婚が難しい場合は裁判所の調停による離婚を目指すことになりますが、調停でも双方の合意が必要となるため夫婦の片方が離婚に反対している場合は調停による離婚も困難になります。

 

離婚裁判の場合にはマザコンが離婚理由として認められない可能性が高い

協議離婚や離婚調停はお互いの合意さえあれば、離婚理由がマザコンであっても離婚することはできます。しかし、合意が得られず離婚裁判にまで発展した場合、離婚理由が『マザコン』だけでは離婚を認めてもらえない可能性が高いです。

よって、裁判離婚の際はマザコン以外にも下記のような法定離婚事由に該当する必要があります。

一 配偶者に不貞な行為があったとき。

二 配偶者から悪意で遺棄されたとき。

三 配偶者の生死が三年以上明らかでないとき。

四 配偶者が強度の精神病にかかり、回復の見込みがないとき。

五 その他婚姻を継続し難い重大な事由があるとき。

(引用:民法第770)

離婚裁判で離婚するにはこのような法的に認められる離婚事由がなければいけないため、夫のマザコンが原因で夫婦関係が破綻し、婚姻関係を継続する事が難しいということを証明しなくてはいけません。

 

離婚裁判でマザコンを離婚理由にすることが難しいなら別の理由で離婚するという方法があります。

離婚の理由になる不倫やモラハラ、DV、悪意の遺棄などの証拠を集め、それが立証できれば、マザコン以外の理由によって離婚が認められる可能性があるでしょう。

 

義母が介入し複雑化する可能性がある

マザコン夫との離婚では母親が問題に介入してくることがあります。夫が母親に相談し突然意見を変えてきたりして複雑化する可能性があるため注意が必要です。

例えば、夫と財産分与の話をまとめたにもかかわらず、母親が介入してきてまとまった話が振り出しに戻ることがあります。子どもの面倒を見てこなかった夫で子どもの親権はいらないと言っていたのに、母親が「孫と離れたくない」と言った事により突然手の平を返して親権を主張してくるという事も考えられるでしょう。

トラブルを深刻化させないためにも、夫の主張が二転三転する場合や母親が離婚問題に口出ししてくるようなケースの場合は、早めに弁護士を立てる事も検討したほうがいいでしょう。弁護士を通して話をすすめてもらうことで、配偶者もコロコロと主張を変えることができなくなります。それでも話が変わる場合は、弁護士と相談し早々に裁判で決着をつけることをおすすめします。

 

マザコンを理由として慰謝料をもらうことは難しい

マザコンと言っても単に母親を優先した生活をしていたり、度々母親の住む実家に帰ったりすることは不法行為に該当しないため慰謝料請求は難しいでしょう。ただし、暴力や暴言があった場合にはDVとして慰謝料請求できる可能性があります。

または、夫からではなく義母から暴力や暴言があり嫁いびりによって夫婦関係が破綻し、離婚の直接の原因となった場合には義母に対しても慰謝料請求できる可能性があります。過去の裁判では、異常なまでに嫁をいじめ親族の前で嘲笑したり家を追い出そうとした義母と配偶者に対し、200万円の慰謝料が認められるという判例もありました。(昭和53年 5月26日 名古屋地裁 文献番号 1978WLJPCA05260004)。

義母が何度も訪ねてくる、頻繁に連絡をするといった程度では慰謝料請求は難しいでしょう。実際に暴力や暴言などにより夫婦関係の直接の原因になったと客観的に判断できる証拠があれば、慰謝料請求できる可能性がありますので、暴力や暴言があった時の日付や内容は日記を書いたり写真を残したりして細かく記録しておきましょう。

マザコン夫が離婚に合意してくれない場合

先に説明した通り、マザコン夫が離婚に合意してくれない場合は協議離婚や調停離婚は難しくなりますし、マザコンだけを理由にした裁判離婚も認められる可能性が低いため、どのように離婚するかが問題になってきます。

マザコン夫が離婚に合意してくれない時、離婚を成立させるためにできることはあるのでしょうか。

別居する

マザコン夫が離婚してくれないときは、まず別居するという方法があります。別居が長期間に及ぶことで婚姻関係が破綻していると認められ、裁判離婚が成立する可能性があるからです。

ただし、別居したからといってすぐに離婚が認められるわけではありません。別居による離婚が認められるためには婚姻期間と比較した際に「長い」と判断される期間が必要です。例えば、同居期間が20年の夫婦は別居期間が3年だと「短い」と判断されるケースもあります。

逆に同居期間が1年の夫婦の場合において3年の別居期間は「長い」と判断されるでしょう。実際にどの程度の別居期間が必要かは弁護士に相談してみましょう。

また、期間の長さだけが問題ではなく、夫婦間に関係修復をしようとする努力の有無も見られます。マザコン夫が別居を機に心を入れかえ、夫婦関係を修復しようと努力していた場合には夫婦関係が破綻しているとは言えず、離婚が認められないこともあります。

 

・離婚成立までの生活費は婚姻費用として請求できる

別居中の生活費が心配という方もいらっしゃると思いますが、夫の方が収入を多く得ていれば、妻は別居しても生活費を婚姻費用として請求できます。

離婚が成立しない限り、別居していても夫婦関係は続いています。夫婦は別居中でも助け合わなければならないというルールがあり、別居していても生活費を分担しなければいけません。

婚姻費用の額は明確に決まっていないため、夫婦の話し合いで決めることが可能です。裁判所は収入等から婚姻費用の目安を割り出せる「婚姻費用算定表」を公開していますので、金額を決めるときにはそちらを参考にすることができます。

マザコン夫が婚姻費用の分担に応じない場合や話し合いが難しい場合などは、裁判所の手続きで婚姻費用の請求が可能となっています。

 

離婚問題解決が得意な弁護士に相談する

マザコン夫がどうしても離婚に応じない場合や離婚条件が決まらない場合、母親が離婚に口を出してきた場合は離婚問題に注力している弁護士に相談することをおすすめします。

離婚問題が得意な弁護士は多くの離婚ケースを扱ってきているため、マザコン夫との離婚ケースや母親が離婚に関与して困っているケースでも適切な対処ができるでしょう。早い段階で弁護士に相談しアドバイスを受けておくといいでしょう。

 

まとめ

夫が妻や子供を邪険に扱い、どんな時も母親を優先する姿を見て、悔しい思いやつらい経験をして我慢できないと思ってしまうかもしれません。

母親への依存や母親がいないと何も決められないような性格は、本人がそのことを自覚し進んで直すように努力しない限り、改善が難しいでしょう。

夫の行動や言動に苦痛を感じ話し合いをして改善が見られ婚姻関係を継続できるようならばそれに越したことはないでしょう。

しかし、話し合いもできない・話し合いをしてもなんの改善も見られないなど一緒に生活することが苦痛で耐えられない場合や生活に支障が出ているような状況であれば本格的に離婚を検討してみましょう。

マザコン夫との離婚では、母親の意見によって夫の主張が何度も変わったりする恐れがありますので、そのような場合には1人で対応せず弁護士を通して交渉を進めてもらう事が最短の離婚への近道となるでしょう。離婚分野に注力している弁護士であれば、話し合いのたびに意見が変わって話にならないような人に対しての適切な対処法をなども知っているため、最短でストレスなく離婚成立が期待できることでしょう。

 

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